歯ぎしりのお話し

 歯ぎしりは、他人やご家族に迷惑をかけるだけではなく、
ご本人にも様々な症状を引き起こすものです。

ブラキシズム1

ブラキシズム2

ブラキシズム3

“歯ぎしり”は、上のイラストの3種類に分類されます。

・タッピングは、1カ所で細かくカチカチと噛み続けるものです。
・グラインディングは、左右に上下の歯同士をこすりつけるものです。
・クレンチングは、1カ所で上下の歯を喰いしばり続けるものです。

 原因は、一般にストレスが関係するといわれています。
夜間就寝中の歯ぎしりが最も多いのですが、
昼間に仕事や家事などで、集中している時にも起こるといわれています。

 とくに夜間就寝中には、過剰な力がかかっても、
脳から筋肉にブレーキとなる信号が、伝わってきません。
昼間には考えられないような力がかかるといわれています。

 翌朝に顎周辺の筋肉がこわばって感じたり、どこかの歯が痛くなったり、
歯がしみたり、歯がかけてしまうこともあります。ひどい場合には、
歯が2つに割れるといった症状まで様々出てきます。

ブラキシズム4

このような症状をお持ちの方には、
上下の歯をなるべく接触させないように、暗示療法を行う場合もあります。

 あるいは、”ナイトガード”または、”マウスガード”と呼ばれる、
柔らかい樹脂製のシートを歯列に合わせて作製し、歯に被せて使用してもらいます。
このシートが上下の歯の間でショックをやわらげ、諸症状を改善してくれます。