歯周病のお話し

人類と歯周病との戦い

人類と歯周病との戦いは、50万年前の旧石器時代にもあったとされます。
この頃の人類はネアンデルタール人と呼ばれていました。
また、現代の日本人成人の80%が
何らかの歯周病に罹っているといわれています。
歯周病もまた、ポピュラーな病気だという事です。

歯周病の進行状況を説明します。

P0
健康である状態は、歯槽骨も歯肉にも変化がなく、
炎症もないために出血や腫れが見られません。

G
歯肉炎
歯肉炎の状態は、歯垢や歯石が付着しますが、
歯槽骨の変化はなく、歯肉の出血や腫れが見られる状態です。
治療法は、ブラッシングとスケーリングという専門家による
清掃です。

P1
初期の歯周病
歯垢や歯石がもっと増え、歯槽骨が少しなくなってしまいます。
歯肉が腫れ、出血がある状態です。
治療法は、ブラッシングとスケーリング・ルートプレーニングと
いう専門家による清掃です。

P2
中等度の歯周炎
歯垢、歯石が更に増え、歯槽骨がなくなり、
歯肉も退縮してきます。出血も多く見られます。
歯が動揺しています。硬い食物を噛む事が難しくなります。
治療法は、ブラッシングとスケーリング・ルートプレーニングと
いう専門家による清掃です。また、外科処置によって、
深いポケット内の歯石や感染部分の除去が必要になります。
場合によっては、再生療法とよばれる、エムドゲイン・
G.T.R (当院の施術事例内に紹介しています)という材料を
併用する事もあります。

P3
重度の歯周炎
歯垢、歯石もとても多く、出血もとても多くなります。
動揺も激しく、食べ物を噛むと痛いといった症状があります。
抜歯が必要となる場合が多いです。

プローブ
歯周病の診断には、レントゲン写真と
プローブと呼ばれる器具でポケットの深さを
測ることから始まります。